英語ができることはあなたの強みにはなりません。英語ができないことはあなたの弱みです。日本人の英語学習者の数が急増していることがその証明の一つといえるでしょう。日本の25歳以上の英語学習者の人数は804万人(2016年)と、10年前より30%以上増加しています。その数は25歳以上の総人口の8.4%に相当します。2020年には更に増加していることでしょう。
一方で、多くの方が英語で苦労しているというのも事実です。お仕事で忙しいなか、時間を割いて英語を勉強してもなかなか上達しない。一生懸命勉強してやっとTOEICの目標点をクリアできたけれど、今度は話せないから全く仕事で使えない。このようなお悩みをかかえている方は多いのではないでしょうか。実は私もそうでした。大学を卒業してからずっと英語を必要とする仕事に就いていましたが、人並み以上に英語で苦労したと胸を張っていえます。
多くの人にとって英語は目標ではありません。目標を達成するための手段です。しかし日本人の実情は、その手段を手に入れるために大変な時間と労力を費やしています。手段を効率的に手に入れられれば、目標達成のための他の多くのやるべきことに時間を割くことができます。本当に効率的な英語の学習方法を提供することで、それらの問題を解決するお手伝いができないか?この仕事を始めたきっかけです。
英語の学習法について色々と調べる中で出会ったのが、第二言語習得研究と脳科学(神経科学)研究でした。2011年頃です。第二言語習得研究というのは、「第二言語が習得されるのはどういうメカニズムによるのか」を科学的に明らかにする学問です。この分野では第一人者である白井恭弘氏や門田修平氏、村野井仁氏などの書籍や論文を読みまくりました。脳科学の分野では、特に記憶に関する池谷裕二氏や築山節氏の書籍や論文を読みまくりました。
この仕事を始めるには非常に遠回りなことをしていると感じたこともありましたが、それが今の弊社の強みとなっています。「なぜ子供は文法を学習しなくてもよいのか?」「なぜ聞き流すだけでは英語は習得できないのか?」このような基本的な質問に対して、根拠のある明確で誰もが納得できる答えを提供できないのであれば、この仕事に就く資格はないと思います。第二言語習得研究と脳科学研究は、それらのほんの入り口の知識で明確でクリアな答えを出してくれます。The English Clubの強みです。